『転職の思考法』について

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転職の思考法と銘打っているが、読んでみたところはキャリアについての本質を綴ってい多様に思う。

新卒として就職活動をする人を含め、すべての人が読むに値すると思う。

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マーケットバリューの3指標

マーケットバリューは、専門性、人的資産、業界の生産性であると説いている。

少なくとも2つを満たしたキャリアを取るべきだという。

自分の場合

自分が大学卒業後の進路を選ぶ際に考えたのは、

「需要のあるスキルが身につけられるところであるか」

という1点。

その中で、結果的にはデータサイエンスというものを選んだ。

企業自体は人的資産が高いとは言えないが専門性、業界の生産性は満たした企業を選んだと思う。

20代は専門性

確かにそのとおりだと思う。

私は、デザインやプログラミングができたので、大学生のでも、多少の仕事はいただくことができた。

ただし、私的な紹介を超えた受注は殆ど得られていない。

得た受注も完全に得心のいく価格ではなかった。

新規の営業ができなかった。

「学生だから信頼できない」

といった件もあったが、ポートフォリオがしょぼかったということもあったと思う。

結局、他のフリーランスや企業との差別化ができるほどのスペックがなかったことが原因に当たる。

だけど、その専門性というかスペックがあったとしても、それを示すだけの実績も作れないのが若い間の悩みかと思う。

専門性が上がれば単価も上がるし、決裁権を持ったおじさん達はいよいよそんな若造に大金をはたいていいものかと躊躇する。

大企業はまず、相手にしないし、検討してくる中小企業は足元を見たような価格を提示したときのみ発注を出す。

しかし、このジレンマを突き破るのは文句を言わせないだけの実績のみ。

でも、実績を示すための案件はもらえない。

そんな矛盾に陥る人は多いと思う。

なので、私と同じ20代前半の”若造”は「需要のあるスキルを身に着けられる」、つまりは専門性と業界の専門性が高い企業で爪を研ぐのが良いと思う。

 

もちろん、学生時代に起業して……

というシナリオに憧れる気持ちもわかる。

私もそうだった。

そんな憧れを夢見たまま、大した専門性もなく勢いだけで実際に起業してみると、シビアな現実を思い知ることになる。

仮に、在学中の数年、経済的にはうまく行ったとしても、すぐに自身の能力の天井がきてしまう。

自分でビジネスを始めてしまうと、目の前の利益に手一杯で、スキルを磨く機会はそうそう取れない。

そして、成長の見られない事業は、価格競争に晒されて利益を削られジリ貧になる。

そんな経験をして、私は卒業後に個人事業主でいくことをやめ、収入が減ることにはなるが、他者の庇護下に入り、自分の爪を研ぐことを選んだ。

 

いつかは独立したいと思う気持ちはわかるけれど、自分の客観的な市場価値を確かめる意味でも、新卒という日本では強いカードを切ることを私は勧めたい。

 

かと言って、高学歴で引く手あまたの方でもマーケットバリューの3指標のうち、人的資産しかないような多くの大企業の総合職はオススメしないが……

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