私が個人的に尊敬してやまない盛岡毅さんの新作、出版されているのは知っていたけれどやっと読めた。
相手目線で考える
本書で1番印象に残った言葉。
マーケティングの本質的なものとしての起点は消費者が欲しくなるものはなんなのか。どうやったら欲しくなるか。
「〇〇の技術/素材を使って」というような商品開発をしてしまった経験がある自分はドキリとした。
例えば、結果的にdeep learningを使わなくっちゃ実現できないね。という話ならまだしも、deep learningを使って何かできないかな?では、お客さんが心底欲しくなるようなものが出来にくい。
提案する時もそう
上司などに要求や提案がある時も、相手から自分の案を採りたくなるように伝えないと通らない。
ある意味、会社は自分にコストをかけて契約してくれているお客さんなのにそれを忘れて自分都合のわがままのようなネゴシエーションをしては話が通るわけがないというのも腑に落ちる。
組織についても同じ
再三、作中では人間の自己保存欲求について書かれる。
各々が十人十色の自己保存欲求を持った人間の集まりである組織においてもそう。
組織の核(意思決定者やその周辺)が自己保存欲求と天秤にかけた上で欲しくなるものを提案する。
さいごに
自分の意見を通すための本質ってやっぱり相手目線で考えるっていう事だったんだな。と痛感。
後は(本当はこっちが大事)妥当な内容の提案を練るだけになる。
本書を読みながらそんなことを考えた。