いわゆるアラサー喪女の主人公が突然「恋愛論」を開くと現れたスタンダールを名乗る男の指南を受け、気になるイケメンに振り向いてもらうべく、奮闘する。
水野さんらしいおもしろ展開を軸に進んで行くのですが、ラストである伏線が回収され、ウルっときました。
この本を手に取った理由
アラサー女性の恋愛を描く物語と言う設定に興味を持った事と、著者が水野敬也氏であったことです。
というのも自分の恋人と主人公の設定が少なからずかぶるところがあったという側面もあります。
学び
⑴緊張するのは、自分がどう見られているか、どう思われているか、と自分に関心が集中しているから。
目の前の相手は楽しんでいるか、どうすればより楽しんでくれるかに焦点をおけばよい。
というところはなるほどな。
本書のキーワード、結晶作用
相手が自分に好意を持っていることを確信するとその人への関心が薄れる。
→手に入るかわからない相手こそつい気になっちゃいます。言われてみると確かに……という気づきがありました。
話の中では結晶作用というキーワードが出てくるのですが、〇〇という状況で△△という内容のメールが来たがどう対応すれば相手の結晶作用を深められるか、という事をスタンダール氏が教えてくれます。
かなり、勉強になりましたし、実際に使わせてもらいました笑
良くも悪くも、スタンダールの言うことを盲信していれば、返事に悩んだりせずに済むので多少精神的に安心できます笑
after all
純粋にほろ苦さ、甘酸っぱさを堪能しつつ、伏線が回収されるときの驚きと喜びを得られる。ただただ物語を楽しむこともできます。
一方で恋愛のノウハウ本として読んでも面白い。
2度美味しい本書、読んだことない方は読んで見て欲しい。
読んだことある方ももう一度読んで見て欲しいそんな一冊でした。
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