中小企業診断士を勉強する中で直観的に理解や記憶がしにくい事項を集めて、厳密さを少し犠牲にしつつも「要はどういうことなのか」に重点をおいてまとめた。
需要の価格弾力性
$$\text{定義は}-\frac{\text{需要量の変化率(%)}}{\text{価格の変化率(%)}}\eqno(*)$$
$$価格P_x, 需要量x として(*)を書き換えてみると。$$
$$-\frac{\frac{\Delta x}{x}}{\frac{\Delta P_x}{P_x}}$$
$$\Leftrightarrow \frac{\Delta x}{\Delta P_x}\cdot \frac{P_x}{x}$$
となり、需要曲線が切片にあるときは、
$$価格弾力性=\lim_{x\to +0}\frac{\Delta x}{\Delta P_x}\cdot \frac{P_x}{0}\to\infty$$
需要が上限値のときは価格が0になるので
$$価格弾力性=\lim_{P_x\to 0}\frac{\Delta x}{\Delta P_x}\cdot \frac{0}{x}\to\infty\to 0$$
であるので、価格弾力性は右下に向かって無限大から0に減少してゆく。
代替材
財A, Bは代替財(パンと米の想定)
- Aの価格が上昇→Bの消費が上昇
- Aの価格が下落→Bの消費が下落
米が高なった→しゃーないからパン食っとくか
補完財
財A, Bは補完財なら(カメラとレンズの想定)
- Aの価格が上昇→Bの消費が減少
- Aの価格が下落→Bの消費が増加
カメラがくっそ高い→レンズだけ買ってもしゃーないからな~
所得効果
所得の過多で需要が変わること。
リスク選好性
リスクはボラティリティ的なもの。
下だけではなく上のブレも等しく包含する。
なお、リスクは発生確率が予測されている。
不確実性は発生率が全くの未定。
リスク回避的
同じリターンならリスクの小さいものを選ぶ。
財が増えるほど効用が下がる。
$$グラフは\sqrt{x}型$$
リスク中立
同一リターン間の中ではリスクの大小を気にしない。
右上がりの直線。
リスク愛好
同一リターンならリスクの高いものにぶっこむ。
$$グラフはX^n型になる$$
費用
平均費用 average cost
生産物1単位あたりの費用。
総費用曲線上の点と原点を結んだ直線の傾き。
$$\frac{\text{総費用}}{\text{生産量}}$$
平均可変費用 average variable cost
生産物1単位あたりの可変費用。
縦軸切片と可変費用曲線上の点を結んだ直線の傾き。
$$\frac{\text{可変費用}}{\text{生産量}}$$
限界費用 marginal cost
生産量を増加したときの費用の増加率。
総費用曲線の接線の傾き。
$$TC(x)^{\prime}$$
利潤の最大化
完全競争市場では利潤を最大化する生産量x*は、
$$P_x=TC(x)^{\prime}$$
その際の利益額πは、
$$\pi=P_x\cdot x* -TC(x*)$$
$$\Leftrightarrow MC(x*) \cdot -AC(x*)$$
生産量を増やしたときの増加コストが販売額と一緒、
ということは作っても儲からない。
→作る意味ないやん。
損益分岐点
AC(x)=MC(x)
損も出ないが儲けもない。
操業停止点
AVC(x)=MC(x)
損失が出てるが、変動費分は賄ってるので潰すよりマシ。
余剰
市場取引の結果生じる利益
消費者余剰
予算額-実際の支出額
縦軸、需要曲線で囲まれた領域の内、均衡価格以上の領域。
1,000円でも1個だけなら買うことを需要曲線は表しているとして、
500円なら2個(以下略)
実際には均衡価格250円になっていて4本買ったとしたら
1個目についてみれば750円分心理的に得している。
2本目は250円…(以下略)
社会的剰余
消費者剰余+生産者剰余
縦軸、需要曲線、供給曲線で囲まれた領域。
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